山縣家の人々



真面目で明朗なお嫁さんまち子役の梓みちよさん
  山の手にある山縣家の長男近夫(関口宏)に嫁いで来たまち子役です。東京の下町育ちで少しおちょこちょいの所はありますが、真面目で明朗なお嫁さんです。失敗を繰返しながらも持ち前の明るさと温かく見守る周囲の人々により山縣家の家族に次第に溶け込んでいきます。
  梓みちよさんは、1943年(昭和18年)6月4日に福岡市博多区で生まれました。1961年(昭和36年)に宝塚音楽学校を中退し、歌手を目指して上京します。1963年に「ボサノバでキッス」デビューし、「こんにちは赤ちゃん」(作詞:永六輔・作曲:中村八大)が大ヒットして第五回レコード大賞に輝きます。映画では『こんにちは赤ちゃん』(1964年)で女子大生役で田辺靖男さんと共演します。1970年以降も本業の歌手としても「二人でお酒を」「メランコリー」などをヒットさせ、司会や舞台でも活躍しています。
山縣家の長男で会社員のまち子の夫近夫役の関口宏さん
  山縣家の長男でまち子(梓みちよ)の夫近夫役です。会社員で取引先でまち子と知合い結婚します。お嫁に来たまち子を愛情のある温かく見守ります。
  関口宏さんは、1943年(昭和18年)7月13日に東京都で生れました。俳優の佐野周二さんの長男で、大学在学中の二年生の1963年にテレビドラマ『名作劇場・お嬢さん乾杯!』で初出演、1965年に『四つの恋の物語』で吉永小百合さんの相手役で映画デビューをします。その後は、テレビドラマや映画以外にも人当たりの良さで司会者として『スター千一夜』『クイズ100人に聞きました』などに出演しています。また、1977年(昭和52年)に小柳ルミ子さんが歌ってヒットした「星の砂」(作曲:出門英)の作詞で日本作詞大賞作品賞を受賞しました。
寡黙だがまち子の良き理解者の義理の父欽造役の佐分利信さん
  山縣家の家長で中小企業に勤める義理の父親欽造役です。寡黙で頑固だが、まち子(梓みちよ)の良き理解者で温かく見守っていてくれます。
  佐分利信さんは、1909年(明治42年)2月12日に北海道で生れました。九人兄弟で生活が苦しく、尋常小学校を卒業と同時に上京して様々職業を経験後、1930年に日活に入社します。1931年に『日本嬢』映画デビューしますが、日活を退社して松竹に入社します。松竹では関口宏の父親の佐野周二さん、上原謙さんとともに松竹三羽烏と称されます。戦後も重厚な演技で名匠小津安二郎監督の映画『お茶漬の味』(1952年)、『彼岸花』(1958年)など多数出演しています。また、自らもメガフォンを取り『あゝ青春』(1951年)などを監督しました。1982年(昭和57年)9月22日に73年の生涯を閉じました。
上品な品格を備えた義理の母よし子役の三宅邦子さん
  山縣家の主婦としてまち子の大先輩である義理の母親よし子役です。和服が良く似合い、上品な雰囲気を持つ女性で、まち子(梓みちよ)にはいつも気を使ってくれます。
  三宅邦子さんは、1916年(大正5年)9月17日に現在の埼玉県岩槻市で生まれました。1934年に東宝専属の女優となり、『夢のさゝやき』で映画デビューをします。戦前では島津保次郎監督の『兄とその妹』(1936年)で佐分利信の妹役を好演しています。戦後は、小津安二郎監督の『晩春』(1949年)や『東京物語』(1953年)などの映画に名脇役と活躍しました。映画の出演本数は、戦前と戦後を通して220本以上になり、『サインはV』の岡田可愛さんの母親役などテレビ出演も多数あります。上品な女性や厳しいがやさしく品のある母親役を多く演じています。残念ながら1992年(平成4年)11月4日に76歳で他界しています。
結婚適齢期を迎え心を悩ます義理の妹典子役の磯部玉枝さん
  山縣家の長女で明朗ではっきりした性格ですが、結婚適齢期を迎えて、恋愛にお見合いに結婚にと悩む義理の妹典子役です。まち子はそんな悩みを気軽に相談できる頼りになるお嫁さんです。
  磯部玉枝さんは、1945年(昭和20年)11月23日に東京都杉並区で生れました。母が黒澤明監督夫人と懇意していたことから1956年に映画『次男坊故郷へ行く』でデビューします。映画『張込み』などで少女役で出演し、大学中退後石原裕次郎さんの映画『黒い海峡』(1964年)など多くの映画やテレビドラマに出演しています。因みに私の高校の先輩でもあります。
山縣家の末っ子で甘えん坊の高校生英夫役の山川ワタルさん
  山縣家の末っ子で甘えん坊のところを残す高校生英夫役です。小宮家からの蓼科の別荘への招待に乗り気ではない父親(佐分利信)に必死に反抗します。また、小宮家の幸子に同じ高校生でもあり親近感を感じて仲良くします。
  山川ワタルさんは、1947年(昭和22年)7月30日に生まれました。山川惣治さん原作の『少年ケニヤ』で少年ケニヤ役を演じて有名になりました。山川ワタルの名は、原作者の山川惣治の山川と、ケニヤの村上ワタルのワタルを取って命名されたと言います。映画では『俺たちの恋』(1965年)や佐藤肇監督の映画『黄金バット』(1966年)などに出演しています。